第19回JCOG臨床試験セミナー入門編開催報告

2016年10月15日(土)、国立がん研究センター築地キャンパスにて、臨床試験セミナーを開催いたしました。当日は117名の方にご参加いただき、好評のうちに終了いたしました。

[JCOG臨床試験セミナーとは]
本セミナーはJCOGの研究者を主な対象者としてJCOG教育研修委員会が主催し、当法人と日本医療研究開発機構 未承認医薬品等臨床研究安全性確保支援事業との共催による公開セミナーとして開催しています。
臨床試験に携わる医師やCRCをはじめとした臨床試験支援スタッフに、臨床試験方法論の基本事項について学んでもらうことを主旨として毎年同じ内容のプログラムを提供しています。講師はJCOGデータセンターおよび運営事務局のスタッフや施設の研究者が務め、JCOG研究を例に取り上げながら解説しています。セミナーのプログラムは下記のとおりです。

[統計学、試験デザインの講義が好評]
参加者アンケートによるプログラムの評価は、全体を通して概ね好評で、入門編として非常によかった、網羅的に学ぶことができた、日常の業務に役立てる情報が得られたとの感想をいただきました。

講義別の評価では、「がん臨床試験のデザイン」「がん臨床試験で必要な最低限の統計知識」が例年同様大変好評で、もっと深く勉強したい、もっと進んだ内容のセミナーに参加したいとの声が寄せられました。また、「がん治療開発の流れ」に関する感想も多く寄せられ、法制化への動きやアメリカとの比較ができた、日本のcooperative groupの在り方の理解が深まった、といった感想が寄せられました。
今回も、参加者から講義や臨床試験全般に関する質問が多く寄せられ、最終プログラムの質疑応答・総合討論で活発に討論されました。参加者からは有用なセッションで勉強になった、理解がさらに深まったとの感想をいただき、大変好評でした。



COREでは引き続き本セミナーを共催していく予定です。今回ご参加いただけなかった方は、次回のセミナーに是非ご参加ください。
開催案内は、本ホームページにてご案内いたします。

※セミナーで使用したスライド資料とセミナーの収録映像の一部はICRwebサイトの「臨床試験入門講座(JCOG臨床試験セミナー)」に掲載いたしました。自己学習や勉強会の教材としてご活用ください。
ICRweb      ICRweb(http://www.icrweb.jp/


[プログラム]
  講義名 講師
1 がん治療開発の流れ  中村 健一
(JCOG運営事務局 研究支援部門)
2 がん臨床試験のデザイン  水澤 純基
(JCOGデータセンター 統計部門)
3 RECISTとCTCAE  江場 淳子
(JCOG運営事務局 研究支援部門)
4 研究倫理と人を対象とする医学系研究倫理指針  宮本 憲一
(JCOG運営事務局 研究支援部門)
5 臨床試験のモニタリングと監査  片山 宏
(JCOG運営事務局 研究支援部門)
6 がん臨床試験で必要な最低限の統計知識  若林 将史
(JCOGデータセンター 統計部門)
7 質疑応答・総合討論  山本 精一郎
(JCOG教育研修委員会委員長)